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初期なら治せる|癌は早期発見がカギを握る

脳内の血管の塊

辛そうな女性

ナイダスの破裂を防止

脳動静脈奇形とは、脳内における血管の奇形です。具体的には、脳内で動脈と静脈とが複雑に絡み合い、団子状の塊になってしまうのです。この塊はナイダスと呼ばれているのですが、ナイダスは多くの場合、胎児の段階で形成されます。つまり脳動静脈奇形は、生まれつきの奇形ということです。ナイダスが存在しているだけなら、特に問題はないのですが、脳内の血行が悪くなることで、ナイダスが破裂することがあります。正常な脳の血管も破裂することがあるのですが、ナイダスはその確率が正常な血管よりも高いのです。破裂すると、脳内出血により生命が危険な状態となるので、脳動静脈奇形の人の多くが、ナイダスの破裂を防ぐための治療を受けています。

具体的な治療方法

ナイダスの破裂は、開頭手術によって、それ自体を除去することで防止できるようになります。頭を切開し、頭蓋骨を部分的にはずし、そこからメスを入れてナイダスを直接切り取るのです。確実にナイダスを除去できることから、開頭手術は脳動静脈奇形の治療では特によくおこなわれています。しかし体に多くの負担がかかるため、1ヶ月ほどの入院が必要となります。また脳動静脈奇形は、ガンマナイフやサイバーナイフを使った放射線療法でも治療することが可能となっています。放射線を照射することで、ナイダスの血管としての機能を失わせるのです。これによりナイダスでは血液が流れにくくなり、破裂のリスクが少なくなります。入院の必要はありませんが、1回の治療で効果が出てくるわけではないので、1年ほどは定期的に治療を受ける必要があります。